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2012/11/05 15:55 追記:for WindowsのePubファイルが破損してダウンロードしても閲覧できない状態だったようです。現在は復旧しています。ダウンロードされた方には大変ご迷惑をおかけいたしました。

こんにちは、Backlog開発チームの縣です。

ついにiPad mini発売されましたね。みなさんはもう購入されましたか?実際にApple Storeで触ってみましたが、小さくてかわいい、思わず欲しくなるようなタブレットですね。

さて、本日、「サルでもわかるGit入門」のePub版を公開しました。iPadやiPhoneなどのデバイスにダウンロードして、電子書籍として読むことができます。もちろん、Web版同様に無料です。

cover.jpg


サルGitは公開以来、多くの方に読んでいただいています。Twitterやはてなブックマークのコメントを見ると「わかりやすい」「新人教育に使えそう」などご好評をいただけているようです。

サルGitを作るにあたっては、私たちも相当気合を入れて、時間をかけて制作したので、大変でしたが、頑張って作ってほんとによかったなと思っています。

そんなサルGitをなぜそこまで気合を入れて作ったのか?ということについてお話します。

サルでもわかるGit入門を作った理由

BacklogにGit機能を搭載することを決めたのは2012年の2月ごろでした。海外ではGitがバージョン管理のデファクトスタンダードになりつつありましたし、多くのオープンソースプロジェクトがSubversionからGitに移行する中、BacklogにもGit機能を搭載しようというアイディアが社内から出てきました。

そこで、いざ開発チームで社内に試しにGitリポジトリを立てて、Backlog自体の開発で使っていく中、以下のような意見が出ました。

  • GitはSubversionと比較するとブランチなど圧倒的に便利だし、ワークフロー変わるぐらいのインパクトがありそう
  • しかしGitは概念を理解するのが難しいし、とっつきにくい
  • エンジニアの方でもGitがだいたいなんなのかは分かるけど、本格的に触るのはこれからっていう方が多いんじゃないかな
  • デザイナーの方や制作物に係わる方にもGitを使って欲しいけど、Git覚えるまでが大変そう

上記の意見や問題を考えていくうちに

「圧倒的にわかりやすく、とっつきやすいGit入門ドキュメント」

必要だと思いました。

加えて、日本ではGitの普及が遅れているのでその裾野を広げて市場を拡大したい、という思いもありました。ですので、内容は極力Backlogに依存しないようにして、無料で誰でも読めるGitの入門ドキュメントを作ることにしました。

サルGitの制作プロセス〜レビュー、改善、レビュー、改善・・・

サルGitの制作プロセスは以下のような流れでした。

  1. 構成案を立てる
    1. チーム内レビュー
  2. 草稿を書く
    1. チーム内レビュー
    2. 社内レビュー
  3. デザインの適用
    1. チーム内レビュー
    2. 社内レビュー

基本的にいつも、機能の開発で行っているプロセスと同じです。とにかくざっくりでもいいのでレビュー可能なものを作ってから、なんども繰り返しレビューと改善を行っていく、地道な作業を繰り返しました。結局、ドキュメントが満足できるレベルに達するまでにに約2ヶ月を要しました。この地道なレビュー作業によって最終のクオリティが変わってくる点は開発とまったく同じだなぁと思いました。

加えて、今回は特に以下の点に気を配りました。

・チュートリアル形式で全て手を動かして試せるようにする
 さらっと概要を読めるドキュメントも必要ですが、やはり手を動かさないとなかなか頭には残りません。ハマることなく、安心して試せるチュートリアルを多く盛り込みました。

・入門編はWindows、MacのGUIクライアントでも試せる
 入門編に関しては、特にデザイナーさんなどに使ってもらえるように、コンソール(例の黒い画面のこと)に加えて、Windows・MacのGUIクライアントを利用した説明も用意しました。

・難解な表現は極力用いない
 同じことを表現するにしても、難解な表現だとただでさえ難しい概念があるGitが更に難しく感じてしまいます。極力平易な言葉で表現することを心がけました。

・実践的な内容に絞って紹介する
 Gitのコマンドや機能はたくさんありますが、実際のプロジェクトで頻出する実践的な内容に絞って紹介することにしました。

仕上げ:キャラを立てる

ドキュメントができてきたら、最終的なデザインを検討しました。技術ドキュメントにありがちな簡素なデザインではなく、明るく読みやすいデザインを目指しました。また、ドキュメントにキャッチーさを加えるためにサルのキャラを登場させました。

img_mascot.png

このとぼけたサル、最初は普通に標準語でしゃべらせていましたが何か物足りない。ということで、私たちの会社ヌーラボ本社がある博多にちなんで、博多弁のサルキャラにしました。

hakata.png

ヌーラボは九州出身者が多いのですが、九州でも県によって微妙に方言が異なります。映画「悪人」は九州を舞台にしていますが、福岡県、佐賀県、長崎県ごとに異なる方言指導者を付けて、方言のリアリティを追求したそうです。(私の好きなふかっちゃんはかなりリアルな佐賀弁でした)

サルGitでも自然な博多弁かどうか?という点には特に時間をかけて丁寧にレビューしました(キリッ

まとめ

こうして苦労して作ったかいもあり、サルGitとBacklogのGit機能、どちらも多くの方にご利用いただいています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/山内博 より

...それ以前は舶来の博打の道具としてしか認識されていなかったトランプを「ディズニーキャラクターを絵柄に使う」「遊び方の簡単な説明書を同梱する」といった手法により、家庭の団欒のための玩具として再定義することで任天堂のトランプは爆発的に売れ、一躍業界のトップに躍り出る。

この任天堂の例にもありますように、私たちも、ただ単に必要な機能を提供するところで終わらずに、その機能が必要となる背景や状況を理解した上で、解決に必要なものを私たちは提供していきたいと考えています。

今後ともBacklogをよろしくお願いします。

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